住宅地の中にある3人のお子さんを子育て中のご夫婦が暮らす住まいです。周囲からのプライバシーを守り、子ども達と安心安全に生活できる家を希望されていました。最初、防犯の面から周囲を塀で囲ったクローズな家を希望されていましたが、敷地をL字に囲うことでプライバシーを確保し道路側にオープンにすることを提案。塀や生垣などの死角をなくし周囲の人の目が届くようにしました。
家を建てる上でのもう一つの特徴はゆっくり時間をかけて土地を選んだことです。最初のご相談から土地の購入まで2年かかりました。交通の便や周囲の環境、予算等の希望に合う土地を一緒に時間をかけて探し、納得のいく住まいを建てられたのは、ご家族にとっても設計者にとっても幸せなことです。
土間のあるリビング
オープン階段が特徴のリビングです。階段に座ったり、上からリビングのぞいたりと子どもたちの居場所にもなっています。柱と梁には階段の色に合わせ黒のクロスを張っています。白を基調色とした空間に黒のラインがアクセントとなりモダンな雰囲気です。土間は子どもたちが家でも元気に遊べる空間が欲しいとのご家族の希望でつくりました。
リビング・ダイニング
リビングの土間は冬の日差しをたっぷり受け、太陽の光を蓄熱する効果も狙っています。夏の日差しは軒でカットし、コンクリートのひんやりとした涼をえられます。ハイサイドライトからも自然光がたっぷ入ります。この窓は夏の熱気を逃がす役目も担います。
ダイニング・キッチン
アイランドキッチンの奥は勝手口と食品庫、玄関とも繋がっており回遊できるようになっています。洗濯室などの水回りに直線で最短距離で行ける動線で子育てをしながらの家事もラクラクです。スリットの窓はプライバシーを守りつつ通風と採光を確保。明るく爽やかな空間になりました。
ロフト・収納
限られた敷地内に庭やたくさんの駐車のスペースを取り平屋を建てるとなると、部屋数や十分な収納スペースが確保できなくなります。ロフトとその奥に収納スペースを作るでこの問題をクリアーしました。現在ロフトは子ども達のプレイルームになっていますが、将来部屋を増やしたいときにはこのスペースを活用します。
外観
外観は正面から見たときにボリュームをおさえてスッキリと見みせることで、周辺に対して圧迫感を感じさせないように留意しました。オープン外構なので外部からの視線をさえぎる目隠しとしてひんぷんのような短い壁を置いています。庭と駐車スペースとの境に仮想的なラインを描いたり、見た目のアクセントにもなります。玄関前のアプローチはコンクリートが浮いているような立体的なフォルムに。同じ予算、同じ材料でもアイデアやひと手間加えることで高級感やモダンさを演出することができます。
用 途 | 住宅 |
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敷地面積 | 334.11㎡(101.07坪) |
建築面積 | 110.03㎡(33.28坪) |
延床面積 | 131.79㎡(39.86坪) |
構 造 | 木造軸組工法 2階建 |
屋 根 | JFEルーフ 立平333(ガルバリウム鋼板) |
外 壁 | ニチハ プレミアムシリーズ(窯業サイディング) |
主な床材 | 三協アルミ Sフロアー(複合合板樹脂化粧シート) |
主な壁材 | ビニールクロス貼り |
天 井 | ビニールクロス貼り |
設 備 | オール電化 |
施 工 | (株)那珂ハウジング |
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