街中の交通量の多い通りに面した交差点の角。住居と店舗を建て駐車場を確保するには敷地が狭いうえ、80㎝もの高低差があります。ともすれば窮屈さを感じる家になってしまう条件で、いかに楽しく豊かな生活をつくることができるのか、そんなテーマで設計したのがこの家です。また、設計事務所と一緒にお客様のアイデアとDIYで店舗・すまいづくりをしていく楽しいプロジェクトでもありました。
土地の高低差を利用し生活と仕事のエリアを分けました。土地の高い部分は住居エリア。1階はコンパクトなワンルームとし家事のしやすい動線に。2階は大きな収納とクローゼットのある寝室と子ども部屋です。土地の低い部分は店舗・駐車スペース。お店への出入りのしやすさも考慮しています。アイデアとDIYで楽しみながらつくる、暮らしの幅がひろがる工夫がたくさんつまった楽しい家になりました。
店舗内
ロフトの施工とインテリアはお客様のDIYです。ロフトはご主人がひとりで造れるようにあらかじめ設計しています。実はご主人はDIY初心者、道具の使い方や施工のレクチャーもしました。完成したロフトでは趣味やDJを楽しんだり仲間と酒をかわしたりと、ご主人だけの秘密基地になっています
店舗内
ご主人の要望で床を張らず、基礎に仕上げのコンクリートを打ちエイジング塗装。カウンターはご主人が祖母のタンスをリメイクしました。カウンターの壁の部分と共に木をランダムに張り付けています。アンティーク調のお洒落な雰囲気に仕上がりました。
店舗外観
入り口は緩やかなスロープで駐車場からの段差を感じさせないようにしました。大きな窓は道路に面さず斜めにすることで外から店舗内もある程度見え、なおかつ中のお客さんも落ち着ける空間に。外壁の木の部分は家族みんなでクリアー塗装しました
外観
ご主人の要望は家にも店舗にも見えない建築。生活感を感じさせず「あのお店はなんだろう?」と建物自体が印象に残るようにデザインしました。ちいさな窓のある右側部分は住居エリア。太陽の当たる南東面に大きな開口を設け、写真の道路側は敷地の高さと小さな窓で視界から人や車が見えないようにし、景色だけを取り込みます
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